安全保障関連法案の廃案を望む

平和を祈る8月。今年は終戦70年ということもあり多くの著名人が発言をされました。「平和とは何か」当たり前のように享受してきた平和の意義を考えさせられます。
そして国会では、参議院での安保関連法案審議が始まり、昨日も委員会開催で交渉決裂など紛糾しているようです。各政党が平和を望みつつも、合意できない法案が強行採決目指して突き進んでいます。

最近、佐竹さんの政治信条について伺いたいというご意見をいただきました。
政治家として働かさせていただいている理念は、社会的弱者救済とノーマライゼーション社会の実現です。
日本は戦後経済大国への歩みを遂げ、貧富の差はあるとはいえ日々の食べ物に困ることの無いような法整備もあり、飢餓で死んでいく国民はレアなケースを除いてほとんどありません。
これからの政治は必要な社会整備は継続的に行うにしろ、真に必要なのは、社会的に支援の必要な人たちが差別されることなく社会で生きていくための支援であり、社会づくりだと思っています。もちろんそれ以外にも労働環境のこと、環境問題…等々、書き出すと書ききれないほど問題はありますが、究極は人権そして命を守るということです。

私も今年で45歳となり、まだまだ若輩ではありますが歳の分だけ社会の変革は直接見てきました。思いやりの精神を基本とした日本人の良さや、言葉を発することを厭い周囲に合わせようとする違和感を伴う協調性、ある種の無関心さ、それでもその時々において、政治や経済がどうにか均衡を保ってきて今の平和な社会を築きあげてこれたのだと思います。色々政治的には言いたいこともありますが、結局平和な国を維持してこれたのは、これら日本人のバランス感覚の成せる結果だったのだと思います。

今、その均衡が安倍政権により崩れようとしています。

日本人の市民団体が核兵器廃絶と共に原爆被害を訴えると、米国で「リメンバー パール・ハーバー」と言われたと聞きます。戦争は相互理解をあきらめ力での支配に委ねた結果おこるものです。日本が行ってきた侵略戦争への謝罪を根底において相手に伝えていかなければ何も進まない。これからも日本は罪を認め謝罪し、その上で外交を通じお互いが理解を深めていくことが求められるでしょう。

安倍政権は集団的自衛権の行使を容認しました。憲法解釈を歪め、日本に直接関係のない他国への自衛隊派遣を認めています。PKO活動を超えて、米軍支援で戦地に赴くのですから安全であるわけがありません。しかも限定的とはいえ武器使用も可能になります。
憲法9条が守ってきた戦争放棄を崩し、今後日本人が人を殺し、殺されるのことがおきるです。私はクリスチャンでありますので殺人は信条的にも認められません。

私自身集団的自衛権がなぜ国益につながるのか未だ国会の議論を聞いていてもわかりません。多くの国民もわからないまま、審議時間が過ぎ強行採決が行われることへの心配をしています。

一地方議員ではありますが、今、全国で声を上げている国民の声を国会議員も真摯に受け止め廃案とすることを心から望んでいます。

市議会議員有志で安全保障関連法案の慎重審議を求める活動を行っています。

http://ueda.town-web.net/siryou/2015annposinntyousingiayasegiinyuusiph.html