民主党から民進党へ

平成28年度がスタートし、一週間が過ぎました。
皆様どのような新年度をお過ごしでしょうか。

平成27年3月27日。民主党民進党として結党されました。
私は暫くの間公式な発言をしてきませんでした。諸々納得できない間は皆様に説明する資格がないと思っていたからです。
昨年度末から民主党と維新の党が合流するという話が浮上し、地方議員への説明は県連幹事長から全国幹事長会議の報告でなされていました。今合流することは巨大与党と対峙していくための布石であると。

私は、国会議員の選挙事情で政党の合流をし、本来政党の掲げる政治使命を濁すことができるのか、国民にどう説明するのか。永田町の道理は国民には理解していただけないと考えておりました。

私が民主党に入党したのはどの政党より女性の権利を重視し、女性政策を率先して訴えていること。人権政策はどの政党よりも優れていたこと。男女が同等に切磋琢磨して政治を議論できる政党であること。そして何より自民党一党独裁体制を二大政党制にするためには、野党である民主党をもりあげ力をつけなければならないと判断したからです。

その目標は達成されましたが、政党としての未熟さや大災害への対応等で国民の信頼を失い、最後は消費税増税の実を取って解散、政権交代となりました。

その後の安倍政権は皆様がご存じのとおりです。
政策実行のスピード感は実感できましたが、次第に女性政策や貧困対策など弱者への政策は切り捨てられ経済政策という名のばらまきにつながりました。
やはり一党独裁は議員の劣化につながるのは否めないと思います。
私は、自民党は本来多くの国民の声を拾い上げ戦後の日本を創り上げてきた偉大な政党だと思っています。多くの尊敬する議員は自民党の議員でした。しかし、一党独裁になり、自民党においてその志をしっかり受け継いでいる議員以外の、議員になることが志でしかない方々の驕りが、政治不信を促しているのではないでしょうか。
マスコミも政治家の失点ばかりをあげつらいこの国をどうしていくかという気概も見られない。各局のニュースキャスターはまるでテープレコーダーのように同じことしか発言しない。少子高齢化が進む日本の未来を政治家だけではなく、マスコミだって国民だって真摯に考えなければいけない時期だというのに、何かものを言えばこぞって糾弾する風潮が蔓延しているように思えます。

もちろん民進党民主党)が政権交代後、国民の支持を得られていないのだから政治不信への責任は十分あると理解しています。

だからこそ、民主党から民進党への変更がどれだけ国民への期待に応えられるのか、その覚悟がどれ程のものか納得できないうちは民進党を名乗れないと思っていました。

民主党の国会議員は一度離党し民進党に入党しています。地方議員は民主党から民進党結党を機に自動的に移党するということを説明されていました。つまり、民主党地方議員の私は、自動的に民進党へ入党することになります。
自ら進んで入党した民主党と自動的に入党する民進党
政党選挙をしている県議会や政令市議会では政党は重要ですが、一般地方議員にとっては首のすげ替えのようで支持者へどう説明すればいいのか納得いただけるかずっと悩んでおりました。

ですが、ただ言えることは一地方議員として自らの志を貫くことが最も重要で、自らの属する政党が変わることでそれが何一つ変わることはないということです。
民主党として活動してきたことを変えることなく、民進党が、国民と共に進んでいく党というのであれば私は民進党議員として歩むことができます。

この度民進党の方針が示されました。多様性を認めあう格差の少ない寛容な社会、どんな人にも「居場所と出番」のある共生社会を目指します。また、正社員で働くことができ、希望すれば結婚し子どもを持つことができる「人口堅持社会」を目指していくと示しています。これを実現していくことは、これから多様性あふれる日本社会において必要な理念だと思っています。
民主党時代より高い理想を掲げているが実現できないのが民主党の弱さです。それを乗り越え一致団結し政権復帰できる政党を目指し、民進党として再度頑張っていく覚悟がようやくできました。

平成28年4月、これからは民進党議員として歩んでまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

7月には国政選挙もですが綾瀬市市長選挙が行われます。
私たちは政治家は、市民の皆様にさらに政治に関心を持っていただき、より良いまち、より良い日本にするために努力していかなければならないと思います。

本年度も全力で頑張ってまいりますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。

佐竹百里