子育てというか、子育ちです。

昨日は娘のピアノのコンクールでした。アールンピアノコンクールという全国で開催されるコンクールです。実は娘はピアノが上手というわけではなく、あまりに目標がない状況なので先生がぜひ受けなさいと1月前に決めたものです。

娘は誰に似たのか一本筋が通っていて、自分で決めたことは頑固に曲げません。彼女は4年生から中学受験を考え通塾していました。6年生の夏休みの講習に入り希望のクラスでの受講で親はほっとしていたところ、急に行きたくないと言い出したのです。
理由を聞いてもよくわからなかったのですが、ある時ポロっと言い出したのが、「塾の先生は学校の行事が大事なのはわかるけどそれよりも今は受験の勉強に力を入れなさいと言った。私は児童会長で運営委員会が大事だし、運動会の練習を残ってやってくるのがなぜ悪い。」ということらしいのです。

娘の言い分ももっともなことです。彼女の一番重要な社会は学校ですから、それを優先することは彼女のプライドの問題です。

でも3年間あれほど勉強してきたのにやめるの?!と親はしばらく説得しましたが、娘は行かないと決めたら頑固にいきません。授業は終わったし後は問題を解くだけだから自分でできると宣言までしました。

私たち親も情報に振り回されてほとほと疲れていたし、娘の言い分もわかるのでそれなら自分で頑張ってみなさいと引き下がりました。

そうしたらなんてことはない毎日PCの前で時間をつぶす日々が続いています。ピアノも好きな曲しか弾かないしやる気もないような様子でした。そこで先生が目標を持たないとダラダラしてたらダメと半ば強引に出場を決めました。

そして昨日のコンクールです。

私は朝から仕事があり、同じコンクールを受ける知人に娘を託して遅れて行きました。そのくらいしか練習もしていないし、まあ記念のコンクールだと気軽に考えていたら、なんと予選通過。
娘も「え〜面倒くさい」と言いながらも、せっかくだから何を弾こうと少しやる気が出てきました。
冬のピティナに向けて仕上げていた「キラキラ星変奏曲」を必死に弾いています。まあ、ひと月もないのに仕上げは無理かなと思いますがやる気が大事。

親が必至に手をかけていたらいいというものでもなく、いつの間にか子どもは成長していくのだなと思った次第です。