民主党の勝利=国民の意見

27日に行われた山口2区の衆議院議員補選で民主党の平岡氏が2万票の差をつけて勝利しました。
この得票数は、基地を抱える岩国市も含み、地域の様々な課題がある中にあっても、高齢者医療制度への不満や暫定税率継続による増税に対する国民の怒りの現れなのでしょう。
それだけ今、国の重要課題は福祉政策ということです。

在宅医療が進み、高齢者やその方を支える家族の方たちも今後どうなっていくのか不安があります。負担増のみならずサービスの低下につながることは自宅での介護がさらに厳しくなっていくでしょう。安心して医療を受けることができないような制度は改めなければなりません。しかし高齢者医療を支えるには莫大な予算が必要になる。その予算を国民に納得して増やしていくには政府の信頼が何より必要なのです。
ですが、そこには税金を増やしたい反面、国の無駄遣いが露呈し、どうにも国民には納得がいかないのです。
高度な医療体制、国民生活を維持するための費用は理解できるけど、それを動かす政治に信頼がなければ国民の同意は得ることができないのです。

民主党は批判ばかりで政策が見えないというご意見もあります。民主党が政権を取ったからと言ってバラ色の政治が待っているわけではありません。
国の借金は最近の景気で多少減ってはいても大枠が変わったわけではなく、少子高齢化は変化していません。
地球温暖化の問題、エネルギー問題、外交などさまざまな課題があります。

ですが、そのさまざまな問題がどういう方針により決定し、この国をどうしていくのかその議論を国民にわかりやすくするためにも、利権構造を破壊し、組織腐敗を一掃する必要があり、それには政権交代(あるいは政界再編)が必要なのです。


政権与党は暫定税率の再可決と、関連法案の提出を決定しています。

補選の結果をどうとらえているのでしょうか。