子育て支援の先駆者が市政を変える

21年前、子育てをする母親が孤独育児で悩んでいるがきっかけで政治の世界に飛び込みました。「子育て支援」という言葉が無く、「母親は自宅で子どもを見ていればいい」と言われた時代でした。子育て中の友人たちと子育てサークル「たんぽぽの会」を立ち上げ、お互いに試行錯誤を重ねながら助けあい、育児を楽しむことが出来る母子の居場所づくりに取り組みました。支援を増やしてほしいと市に働きかけましたが一向に私たちの声を聞いてもらえず、「子育てに悩んでいる当事者として、政治から変えよう」と仲間達から押され市議会に挑戦しました。

 あれから21年市議会議員として「子育て環境の改善」や「女性の仕事と子育ての両立支援」に取り組んできました。

特に学校に通えないお子さんの支援や、障がいのあるお子さんの療育支援、困っている人の声を聞きながら活動してきました。世の中もだいぶ変わり、ようやく男性の育児休業が取れるまでになりました。

 しかし市議会議員として取り組んできた中で、子どもの貧困、高齢者の移動支援、中心市街地のまちづくりなどで多くの壁にぶつかりました。本当に困っている人の声がすぐに政策として反映されていない。一方で一部の人たちの声が過度に反映されて政策がゆがめられてしまっている。これでは可能性を秘めた私たちの綾瀬の発展が危ぶまれる、綾瀬の子どもたちの未来がひらけない。

私の中で危機感が募っていくばかりの日々でした。

いまこそ、しがらみや既得権益を取り払い、綾瀬のまちを私たちの世代が作っていきたい。総合計画2030に掲げたまちづくりの中心は「物」から「人」に変化しています。市に関わる一人一人が共につながりを強め、前の世代からの知恵を引き継ぎ、夢をもって次の世代に誇れる持続可能な成長・発展を続ける綾瀬をつくりたい。そのチャンスを何としてもつかみたい。

その想いから私は、自らのリスクを恐れず、市民のみなさんとともに綾瀬を変えて、綾瀬の未来をつくる覚悟を固めました。