さたけタイムズ第6号

皆様ようやく寒さが緩んだ気がしますね。
私は洗面所に化粧用のオイルをおいているのですが、一昨日まで朝は凍っていました。この現象は2月ごろ見られていたのに、今年は1月には凍るくらいですから本当に寒かったのですね。日々の報道によると、雪国の大変さは孤立するほどで、暖かくなると今度は雪崩も発生する恐れがあるようです。本当に心配で、お気の毒に思います。

さて、さたけタイムズ6号がやっと印刷できるまでになりました。世の中の動きが早すぎてで(遅いという方もまた多いでしょうが)意見を発する余裕がありませんでした。
印刷が終わり次第市内に配布しますので、ご希望の方で配られない地域(深谷、中村は全部配りますが、それ以外は地区限定して配布しています)はご連絡ください。議会報告(市議会報が出るので、自分の言いたかったところをメインに)と、綾瀬の財政について(不交付団体の現実と、基地交付金補助金の幻想)。そして、視察の件を取り上げています。

先日イギリスの地方自治についてゼミの講義にでました。イギリスは地方自治の先進と言われているし、日本も市場化テストはイギリスから導入しています。民営化を進める「小さな政府」はイギリスでおこなわれた改革によるものです。
それが、イギリスでも全て民営化はおかしいとブレア政権で後退してきて、今では地方においても市場化の強制はなくなり任意でおこなわれているということです。何でも民営化といっても、採算の取れない公共事業を民営化すると質は落ちるし、料金も上がる結果が出てきているからです。
イギリスの地下鉄の初乗り運賃は400円以上もするそうです。
それにイギリスは公務員もその担当局によって採用され、局がなくなる場合は公務員でも失職するそうです。つまり、清掃業務が外部で受注されたら、清掃で働いていた公務員はクビになるということです。すごいですね。
地方自治という面でも、日本の交付税に当たるレイトが配分され地方で集められる税金も全体の2割でしかないらしく、仕事も国からの直轄事務がほとんどで、地方が勝手にやるということはほとんどないそうです。
日本のほうがよっぽど地方自治においては先進のように思えます。

地方の予算も国が一括で決めて、その範囲内でしか起債もできないそうです。
そのことはある意味厳しい政治でもあります。例えば地方で生活保護の受給申請があったとしても、予算以上の支出は申請を受け付けないそうです。そこに日本とイギリスの違いもあるのでしょう。全て等しく救おうとする日本型福祉とのギャップですね。

このように日本とは全く違った集権国家でもあるイギリスが国主導で導入した市場化テストをはじめとした改革路線を日本がたどることは、地域格差を生み、更には勝ち組負け組みの自治体を生み出すのではないかと危惧するところです。

綾瀬市でも事務事業評価を導入し外部評価も始まりました。国の改革とは一線を画するところですが、一体どのような改革で、どんなまちにしていくのか、しっかり柱を据えていないと、やりはしたけどどう変わったの?ということになりかねないと思います。

余談ですが、イギリスは家庭のゴミが少ないらしいです。イギリスに住む日本人のゴミは多いのに・・・。なぜゴミが少ないかを教授に尋ねたところ、「食文化の違いだよ。イギリスの料理は不味いしね。」という発言に、一同納得してしまいました。日本の過剰包装もありますが、食べ物もそうなのかも知れません。