必要ではないとはいえないけど・・・

国では予算委員会の中継が始まり、これから日本がどういう道を歩もうとしているのか目がはなせませんね。
この度の不祥事はやはり与党の長期政権の弊害でもあるのではないでしょう。自分達が担ってきた執行部の管理に批判のメスを入れることは、必然的に難しくなるのではないでしょうか。

小泉政権は「官から民へ」のキャッチフレーズを掲げ、経済財政諮問会議任せの政治をおこないました。それはイギリスの改革を真似るものです。イギリスは既に1979年より小さい政府を実現し、借金を減らし、経済発展も実現してきました。しかし、格差が広がり、医療制度改革の弊害では、患者が受けたい医療を選択できず、手術待ちが半年以上という例が普通のようです。学校現場は荒れ、評価制度を導入する事で、学校の成績によって評価し、改善されない小学校は廃校し、立て直すという乱暴な政策を実行しています。
小さい政府はかまいません。何もかにも行政がやる必要はないでしょう。それに、手厚過ぎる社会福祉制度は、福祉ぶら下がりで国民の自立意識が減る事もないとは言えません。

とはいえ、小さい政治を行ってもらっては、問題があるのです。社会の闇に目をつぶることはこれからの政治にそぐわないでしょう。

日本はアメリカのように拝金主義を目指すのか、福祉重視の高負担をするのか、それとも他の国にはない第三の道を見出すのか、本当に議論しなければならない時期だとおもいます。

ところで、
今市や議会、自治会をあげて警察署要望の署名をしています。
市長の説明も治安維持のために警察署がほしいということに一貫しています。

確かに警察署があれば、目に見える予防にはなるかもしれません。しかし、警察署がある都市でも犯罪発生率はない地域に比べて特別少ないということはありません。検挙率についてもそうです。

私たちが本当にほしい状況とは、警察官(及び見回りのできる人たち)が日中市内を循環し、空き巣や強盗を未然に防ぐ予防効果を期待するものです。では、警察署ができて、事務員が配置されても、実働部隊が増えるのでしょうか。

松沢知事は警察員の増員をマニフェストとして掲げていました。その予算も必要なのに、警察署を作る(ハコモノの建設、維持管理費、事務職員)費用をそちらに注入することが、犯罪防止への効果が増すと考えるでしょうか。

これもインターと同じで、どのような目標を達成する為にいくらのお金をかけてやるのか、費用対効果のきちんとした数値を出して、それが効果に見合うものかしっかり検討してから行動に移すべきだと思います。

警察署が不要とは言いません。だからといってどうしてもほしいとは思いません。
今ある交番にそれぞれ数人ずつ警察官を増やして配属してもらい、警察OBなどそれなりにパトロールができ、更に例えば条例で市独自に職務質問のできる権限を与えた人が常に見回っている状況をつくために必要な費用が、警察署を作る費用とさほど変わらないのならば(けして箱を作って維持するよりやすいでしょう。参考までに駐車違反はこれから民間委託されます。警察業務も民営化の時代です。みなさん注意ですよ!)私は、見回りのシステムづくりと人員配置にお金を使うほうが効率的と思います。

でも、今の綾瀬市では「警察署を作って!」と県にお願いする方法しか提案してきません。
となると、市が独自に安全を維持する為の手段を提案できないのなら警察署設置反対とはいえない。

みなさんはいかが考えますか?