9月定例議会が閉会

おはようございます。
皆様ご無沙汰しております。
こちらにはなかなか書き込むことができず失礼しています。

9月2日に開会した9月定例議会が昨日閉会いたしました。主に、平成24年度決算認定の審査です。

綾瀬市の財政状況は悪くはありあせん。でもそれもどういう角度から見るかで状況は変わってきます。また、市民から見ると無難な運営だからこそ特色のない独自性のない市政運営という評価もあります。変化を求める革新的市民と保守的な方とのバンランスが今の状況を生み出しているのでしょう。
それは市議会議員の構成にも反映されていると思います。

ところで毎年のことですが、私はインターチェンジに反対しています。
反対は予算執行の結果であり毎年の市の取り組みを判断しての評価です。

今年7月に東名高速への連結許可が国交大臣から下りました。つまり許可が出たから事業化がすすめられるということです。これから予算を取り設計をだし、現存する工場移転にかかわる交渉等が行われます。実際に動きが見えると真摯に市民生活への影響を検証していかなければならなくなるでしょう。

綾瀬市は第2東名の構想があるときからインターチェンジが欲しいと熱望してきました。そのインター計画が生きているのでまちづくりの根幹として目的化してしまっていました。インターがあるまちづくりとは県外から高速を使ってまでも訪ねてみたい魅力的な綾瀬市づくりです。
このままだと、湘南への通過道路となり、東名の渋滞脱出口でしかなくなります。

重要政策であった新市街地区画整理も地権者の反対でとん挫しています。
29年度開通のインターチェンジに間に合わない状況です。インターは土地活用のために地権者が最も欲しがっていたのではという噂話もあったのに不思議なものです。

このままだと、一体なんでインターがいるのという大前提に立ち返らざるを得ない状況になります。本当にインターを中心のまちづくりを目指すならそのビジョンを示せと意見を述べて反対をしました。

以下参考までに。

第36号議案平成24年度綾瀬市一般会計歳入歳出決算の認定について反対の討論を行います。
平成24年度予算において綾瀬市のまちづくりの根幹をなすインターチェンジの設置においていまだ多くの市民がその必要性について疑義をもっていることをお伝えしインター関連予算である工業系新市街地整備事業7674万9000円、市街地整備事業5900万2000円の予算に反対いたしました。私は今も市民が現在まで価値をもって守ってきた地域ポテンシャルが活性化によって実は損なうこともあり得ると危惧しております。
 この度一般質問で市のインターチェンジ設置によるソフトのまちづくりの必要性を訴えさせていただきました。インター設置による課題はとの質問に市道325号線の整備、寺尾上土棚線北伸の整備、寺尾釜田地区、寺尾西地区への進入防止対策、企業移転先である早川上原地区整理事業と具体的課題があるとの市の答弁の上に、現在朝夕問わず渋滞する県道横浜厚木線、早川本蓼川線、横浜伊勢原線の慢性的混雑は平成22年度12月に改定された綾瀬市総合都市交通計画でも明らかであります。
それらの課題は、インター設置予定年度までに解決の手立てが見えてこない事も問題です。
それよりも、「綾瀬インターチェンジ設置に伴うまちづくり指針」において、綾瀬市のインター設置による活性化案は既存商工業の活性化、新たな産業拠点の創出と企業誘致を行い持続可能な都市を築く。またアグリパーク構想の具現化、タウンセンターの充実をはかり、人々が集い、憩うふれあいの拠点づくりでありますが、それはインターがなくともやるべきことであり、県外の人がわざわざインターを使って綾瀬市にやってくる魅力のあるソフト事業すら市側からの提示がありません。
このままでは綾瀬市を通過して藤沢、茅ヶ崎湘南地域への観光客のためのインターになりかねません。もっとも湘南地区へ行くなら相模縦貫道を通っていくので綾瀬市東名高速道路の渋滞時脱出手段通路として利用されかねません。
本年7月19日に東名高速道路に連結許可が下りました。これまでなぜ必要かの議論に終始してきましたが、連結許可が下り事業化が進むであろうと先が見えてきたことで、市民の不同意は顕著になってくることが危惧されます。高速に乗って県外から人を呼び込むほどの綾瀬市独自の魅力あるソフト事業がないと、市民は間違いなくストロー現象で市外、県外に流れていくでしょう。そして事業化に対し市民生活を犠牲にしても必要であると合意形成がなされないと、開通後の渋滞等の不満は行政の不作為となりかねません。
アグリパークも時期が遅れれば現在藤沢市の新用田辻の東側にファーマーズパーク構想が提出され日大教授の久米先生を中心に事業化がすすめられているそうで、更に競争にさらされるでしょう。
タウンセンターは既存のショッピングセンターがあり規模の拡大がなされなければ充実は見込めません。
何よりこの度の多くの議員の一般質問により深谷落合の土地区画整理事業がとん挫し今後の見通しさえ難しくなりました。
この事態は後数年で開通を目指す綾瀬市のまちづくり政策としてはあまりにもお粗末ではないでしょうか。
これらの課題が解決し市民が期待に胸を膨らませるような綾瀬のまちづくりが示されない限り、渋滞を覚悟でインターチェンジの設置を歓迎することは厳しいものとなるでしょう。
どうかインターチェンジ設置が目的化するのではなく、他県の人にも関心を持ってもらうようなソフト事業を充実させて、県外から東名高速に乗ってまで綾瀬市に来てもらうにはどうしてもインターが必要というロジックを構築し私たち市民に示していただけることを希求して反対の討論といたします。