日付が変わり〜市議会議員共済年金制度についてのつづき

読売新聞の記事より

共済年金の破たんについて、平成の大合併で町村が市に移行するなどし、受給者が急増したのが主な原因である。同共済会と総務省では、公費負担率の引き上げも含めた制度見直し案を検討中だが、公費負担額は07年までの10年間だけでも1100億円を上回っており、議論を呼びそうだ。

 同共済会は、現職議員の掛け金と市区の負担で運営されているが、1999年度以降は赤字で、積立金を取り崩してまかなっている。積立金は、98年度の1270億円をピークに減り続け、07年度末には447億円になった。共済会では、今後も90億〜100億円の赤字が続き、遅くとも12年度に底をつくとみている。

 99年4月からの平成の大合併で、市町村数は3232から1788(08年4月)に半減。この間、市議共済会の年金受給者(遺族を含む)は、99年度の2万7945人から、07年度は6万3349人に増え、現職2万2142人で3倍のOBを支える状態となっている。

 同共済会によると、市町村合併に伴い、約3万人が町村議共済会から移行してきたといい、その際、町村議側から、計73億6300万円(99〜07年度)が市議側に移管された。

 しかし、財政事情は好転せず、総務省は07年度から抜本的な年金制度改革を実施。給付率を引き下げる一方、現役の掛け金率を標準報酬月額の13%から16%に、市区の公費負担率も10・5%から16・5%に、いずれも段階的に引き上げた。

 これに伴い、毎年の公費負担金は、99年度の100億4700万円から、07年度は182億1700万円に膨らんでいる。

 高山憲之・一橋大教授(公共経済学)は「雇用対策など自治体がやるべきことが数多くある中で、議員年金に税金をさらにつぎ込むことは疑問だ」と話す。

国民年金は4人で一人を支えるらしいが、共済年金は1人が3人を支える状態というから驚きですね。