神奈川新聞1面 インター構想始動?!

今日の神奈川新聞1面に東名綾瀬インターの具現化に向け動き出すという記事が掲載されました。
皆さんはこの一面を見ていよいよ設置開通も実現するのかと思われませんでしたか?

今年度綾瀬市でインター設置推進室を作り、市として進めていくことは機構改革の一部として議会も通しています。
神奈川県も国に地域活性化インターチェンジの設置を申請するために2010年度に具現化を目指すのです。
でも、県で具現化し国に要望しても国幹審で決まらなければインターも許可されないのです。
「事業化」=工事着手は更に先です。

「具現化に向けて動きだす」ということは全く絵空事だったのが現実化できるように動き出すという事です。
ですから、私たち市民が将来に向けてどういうまちづくりの設計図を書いていくか考える必要があると思うのです。

県としてはこのように各市の要望に県の財政で事業化して応えることはあたりまえで、欲しいという大きい声が届いた結果公共事業が進められるのです。
とはいえ、数百億の事業費をかけて活性化インターをつくるというのですから、活性化への期待が実現するものにならなければ県民に納得されません。
そこで、綾瀬市も落合地区、吉岡地区の工業用地化を進めていますが、隣の藤沢市松下電器の撤退の影響もあり、産業振興のために御所見地区に「新産業野の森」の準備費用として5億8千万を計上し企業誘致を進めていきます。
ICが接続するのは綾瀬市だけれど、何より財政への影響が大きい藤沢市が活性化のために欲しいのです。

これまでインター必要論の市長答弁で必ず言われるのが「分権時代に都市間競争を勝ち抜く為には活性化の手段として必要である」というものです。商工会でも会長他壇上での挨拶で同様の主旨の発言をされています。更に、都市間競争に負けて今後企業が減れば、税収が減りそのために市民サービスが低下するという市長の答弁は、シティマネージャーとしての手腕そのものを問われるものです。

都市間競争とはなにか。綾瀬市地域資源とは何か。皆さん本音でもっと議論してもいいのではないでしょうか。
綾瀬市にすむ市民にとってICが必要なの?税収が増えるし雇用も増える(だろう)の期待と引き換えに、環境の悪化や現在市を東西に横断する幹線道路の慢性的な朝夕の渋滞が悪化しないのか。開通により南北の藤沢座間線が渋滞するであろうことを活性化の代償として了解できるのか。

ある代議士と会合でご一緒し、その方の母親の実家が綾瀬市に隣接する地区にありよく地域のことをご存知で、綾瀬は駅がないおかげで開発が進まなかったおかげで、本当にすばらしい自然が残っている。これを評価すべきだよ。と話をされました。
高齢化が進み若者の自動車離れは進んでいます。都市部ではカーシェアリングが導入され、環境負荷を減らす取り組みがなされています。道路政策は転機を迎えていると思います。

開発と緑の保全の両立を市は言うけれど、大きな人の流れができれば必ず変わります。

ICを進めるということはまちが変わるということを市民は納得しなければなりません。

私たちはもっと考えなければならないと思うのです。