政策とは

本日5月臨時議会で議長他役職人事が決まりました。
私無会派の1期生議員にとっては、円滑に決まってもらう事が何よりです。

ところで、私は今某大学院で学生をしておりまして、今年2年生で修士論文を書かなくてはなりません。修士論文テーマではないのですが、自治体行政における政策について頭を悩ませております。

行政といって、みなさんはどう思われますか?
私も議員になる前は、役所とは税金を集め市民の望むサービスを提供する組織であると思ってました。もちろんそこには富の再分配機能もあり、富める人から多く税をとり弱者の生活を保障することは行政の仕事であると思います。
しかし、私がゼミに選んだ教授の考え方は今までの私の行政に関する考え方を全く変えるものでした。

例えば、私たちがこの綾瀬に住み、一体どのような環境のなかで生活することが満足するのか、その生活を送るためには一体どうすればいいのかを考えます。
それを実現するためには市民である私たちは労力をいとわないと思います。さらに、その状況を実現する為に、行政ばかりに依存することはありません。
民間でできることでもあるし、住民が率先してやる事かもしれません。
やれる組織が担えばいい。NPOであったり、市民活動団体であったりするかもしれません。
全て行政がやる事が効率的であるとはいえないのです。
なのに、市民は行政がやってあたりまえと思う人が多い。また行政職員も自分達がやらねばと思う。その仕事が一体何のために、どんな状況を実現する為の仕事か検証される事なくやればいいと手段志向になってしまう。それが今の行政ではないでしょうか。


私が子育て支援の必要性を常々訴えていますが、子育て支援を充実する事によりどういう成果を生むのか考えなければなりません。究極の成果は少子化解消であるとすると、支援をする事が子どもを産みたい環境整備に役立っているのか。そういうことも実証していかなければやりっぱなしでしかないのです。

政策立案とは小手先でこうすればいいと提案することではなく、理想の状態を実現する為にどの組織が何をやるか考えるべきものです。

でも、現実は手段思考であり、まず何ができるかを考えるのが行政の常識です。

そこに理想と現実の乖離があるので難しいのです。