新潟柏崎刈羽原子力発電所に行ってきました。

この度、明治大学教授 青山先生主催で 新潟県柏市刈羽原子力発電所の視察にいってきました。

みなさん電気エネルギーについて考えた事はありますか?綾瀬市ではゴミ問題は盛んに取り組みがなされています。排出する物を制限する事による環境保持はとても重要です。
ですが、今の私たちの生活を支える電気エネルギーがどのように提供されているか、地球温暖化防止にむけた企業としての取り組みがどうされているのか、今回見て学ぶことができました。

まず、私が驚いたのは神奈川西部全域(多摩から秦野、富士、葛野川を中継とした周辺)は、柏崎原発から送電されています。綾瀬市で使われる電力は、遠く新潟原子力発電所でつくられる電気が送られているのです。原子力と聞くと、みなさんなんとなく不安なイメージをもっている方が多く、私も今回視察をするまでは、そんなに不安なら代替エネルギーになぜできないのだろう?なんて漠然と思っていました。

生活に欠かせない電気ですが、今東京電力で作られている電気量は、原子力が1730万キロワット火力3699万キロワット、水力852万キロワットです。2001年のこれまでにない暑かった夏首都圏では37℃を超え、6,450万kwの需要が記録されました。この数値は東電だけでもとても足りないものです。しかも日本にはエネルギーが少なく外国からの輸入に頼らざるを得ないのです。
さらには中国の経済発展の為、石油などの高騰もあり、安定的長期的にエネルギーを確保する事は更に難しくなっていくのです。

そんな中で少ないエネルギーで安定的に電力を供給しようというのが原子力です。
よく、原子力は危険だから水力発電風力発電にすべきだという方もいます。火力は温暖化の問題がありますのでこれからの重要発電とはいいにくいでしょう。では水力発電でこの大量需要に対応できません。37℃を越す真夏日がつづいたらどうにもならないでしょう。
ならば、皆さんは省エネすればいい?と思いますか。
電力が足りなければ、地下鉄はどうなるでしょう?自家発電で全ての電車が運転でいるとは思えませんね。また、病院では人口呼吸器をはじめ多くの電気機器があります。高層ビルのエレベーターは?家庭で使う医療器具は?
停電で止まるなら復旧が可能でしょう。ですが足りなくなる場合はどうしようもなくなるのです。

原子力発電所放射能の心配があるといわれます。
私は今回最も原子力発電の中心である原子炉の上に立ってきました。特別な場合しか入れない場所らしく、ヘルメットを装着し、いくつものゲートを通りIAEAのカメラにうつる程の厳重な監視のもと視察させてもらったのです。使用済み核燃料が入れてあるプールも目の前で見てきました。働いている方は全て衣服を着替えて、使用済みは償却しますし、トイレのペーパーさえ外部に出さないほど徹底しています。そして現場から退出する時は放射能検出ゲートを通って放射能の外部漏れを厳密に検査されます。これらの厳重な設備を実際体験してみて、安全が守られている事がよく理解できました。

いまさら、電気のない暮らしができるわけはありません。ならば、わからないまま原子力発電を怖いものと思うだけではなく、企業が地球環境に考慮し、更には安定した電気の供給を目指していることを私たちも学ぶべきです。そして、知った上で省エネに取組むことにより自然環境を守っていく事がとても重要だと思いました。