ローカル・マニフェスト推進ネットワークフォーラム


6月12日日曜午後2時より「お任せ政治に決別、市民の手で政策を!」のテーマでローカルマニフェスト神奈川の結成フォーラムが横浜教育会館で開催されました。
早稲田大学北川正恭先生、法政大学名誉教授で横浜市政調査会の田村明先生の2名がローカルマニフェストの基調講演をされました。そのあと、マニフェスト公開討論会を実践している青年会議所の報告。松沢県知事、中田横浜市長、阿部川崎市長、播磨氏(日本NPOセンター代表)のパネルディスカッションがありました。
基調講演では北川先生が、たとえ話「北京で蝶が羽ばたけば、ニューヨークでハリケーンになる」と話され、ちいさな改革が国を変えるといわれました。つまり、市民が政治を監視し、マニフェストを守る議員を送り出すことが重要で、耳障りのいいことばかりを並べ立て当選してきた政治家が、いざ役職に着くと一部の有力団体や後援会とで政策を決めていく。そこに市民は介在していない。市民もお任せ政治をしてきたばかりに日本はこの20年間に莫大な700兆円もの借金をつくってしまった。それを変えるのは市民である。市民が政治を変える可能性を持つことを確認しました。
引き続き、改革首長で知られる松沢知事、中田市長、阿部市長の話の中で、面白かったのは、松沢知事が、よく県議会が混乱していると言われるが、議会が野党となり今までYESマンでしかなかった議員が議案書等にしっかり目を通すようになり、細かくチェックするようになった。これはある意味議会の活性化でもある。なるほど。
また、中田市長の市民意識調査を行い、市民の考えを取り入れていること、情報公開は何をさておき重要であること等、マニフェストを達成することは市民との約束であると断言されました。
確かに、どういうまちづくりをする、行政運営をすると選挙のときに約束したことを達成するのが政治家と市民との契約だったはずです。当たり前のことを実行しているのです。
その当たり前な事をなされる事なく、公約を検証されることなく政治がなされてきたのです。
行政もマニフェストは必要です。数値目標を達成することや事務事業評価は民間企業では当たり前でしょう。

報告では青年会議所の事業として、今後県下首長選挙の際公開討論会を実施するそうです。いずれは議員選挙でも実施されるようになるかも知れません。

政治は市民のものであることを自覚し、成熟した民主主義社会の実現の為何をすべきか考えさせられました。