政策評価

暑い日々がつづいていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか!
私は6月議会が閉会し、25日早稲田大学にて、総務省主催の政策評価学会国際シンポジウムに参加してきました。
私が議員になってまず必要と感じたのは政策を見極める力、つまり政策評価能力です。

日本の地方議会では議員は市民の代弁者であり、地域の要望を伝えてきました。もちろんその中には行政の気づかない問題を適切に解決できる場合もあります。また、反面地域の要望は狭い視野での地域エゴである場合もあります。
それをしっかり評価する事がとても大事なのです。議員に必要なことはその評価をきちんと確認し、それに見合った事業の予算を認めることです。

日本では格差を否定する意見が最近特に誇張されます。ですが、格差というのは差別化でもあると思います。
都会に開発や経済が集中し、地方では自然を残し多少不便が残る。その差別化は受け入れるべきだと思います。
金太郎飴のように、どこもかしこも同じ町並みをつくり、格差をなくす事が共倒れする原因にもなりうるのです。

イギリスでは家を探す場合、不動産屋にいくとその地域の学校のレベルの評価や安全性などさまざまなデータが情報として提示されているそうです。きちんと行政の仕事を評価し、市民に公表しています。それによってでてきた結果は地域の努力であり、結果的に格差が生まれるのです。

格差があってはいけないというけれど、きちんと政策を評価してこなかったこれまでのあいまいさが税金の無駄遣いや無駄な事業を否定できなかったのだと思います。

私はその評価をきちんと出しなさいと市に対して要望しています。
それはインターに関してもそうです。

全てを否定するのではありません。批判的に物事を見極める必要があるのです。
インター事業が綾瀬市にとって全くマイナスとは思っていません。
しかし、「だろう!」で事業を決定するわけには行かないのです。
きちんと政策を評価し、将来の可能性を論証していかないと「多分発展するから賛成」では示しがつかないのです。

民間企業の株主総会で幹部が間違いなくこの事業によって業績を上げると公表する場合、株主はきちんとしたデータを元に事業計画の説明を聞くまでは納得されないでしょう。売れそうだからいいよ!はありえません。

議員としてやらなければならないことは、市民に予算をつけた事業の採算性・成果をきちんと説明できるように、綾瀬市に市民の納得する開発計画、まちの将来像の提示を含めた説明責任を果たす事を強く要望する必要があるです。

ばら色の事業計画をフリーハンドで書くことは簡単です。それを支持することもあるいは簡単なのかもしれません。

国の借金が膨らみ、地方が切り捨てされる時代だからこそ、議員の政策評価能力が試されるのだと思います。


今日は1時から学術総合センターで開催される政策評価NPMフォーラム・シンポジウムに出席してきます。
いずれ自治体でも評価される事があたりまえになる時代きます。そのときに議員が政策評価できるようにならなければならないのです。