大和市で基地シンポジウム開催

satakeyuri2005-05-29

29日日曜日午後2時より大和市勤労福祉会館にて民主党13総支部主催の基地問題シンポジウムを開催しました。
森本敏先生の講演ののち、先生を中心に田村参議院議員、田中衆議院議員、江田県議会議員、佐竹百里の5名がパネリストでシンポジウムを行いました。司会は前衆議院議員土田龍司氏でした。

森本先生は座間キャンプへの第一司令部移転の話が日米協議の中で変わってきていること(第一司令部が来るのではなく、現在の第9軍団の組織改変を行うようになるようです。これに関連して、厚木基地NLPはというと、夜間飛行訓練は岩国への移転が重視されているけれど、岩国には普天間基地の訓練も移転予定で、満杯状態だそうです。そこは今後どうなるか動きを見ていくべきでしょうが、空母の艦載機訓練(タッチアンドゴー)はやはり厚木基地が寄港地の横須賀とペアである為、全くなくなることは難しい理由をおっしゃっていました。(移転となると、そこに住む家族全ての保障が必要でこれは日本が全額負担。また周辺工場に修理に出されることで賄っていた町工場の仕事がなくなるなど、課題が大きい)
ですが、第一司令部の移転が再検討されたのは自治体などの抵抗がおおきかったからで、政府はよく声を聞いているともいわれ、市民の反対運動は充分考慮されているようです。

 私なりに興味があった話は、アメリカは9.11以来、紛争は起こるであろうところで防ぐ(つまり自国の領土に持ち込まないために、駐留軍を置く前方展開戦略)という考えだったのが、自国を防衛するほう(ホームランドセキュリティ)に力を入れだしたこと。そのために、韓国やドイツなどから141万の兵士を本国に移すことなど、変わってきているということでした。アメリカも軍の再編を行うきっかけになっているようです。
 世界の警察という考え方が自国第一になったのかと驚きがありました。
また私がパネラーとして発言の後質問したのですが、森本先生に一連の中国の反日本の動きに関して伺ったところ、①自国の現政権が統括できていないようで、治安警察が学生を取り締まる事件が一年に5万件もある。それらの鬱憤を日本に向けている。
②まさしく、それが伝統的手法である。江沢民の愛国教育の影響は30代以後に影響があり、日本の教育とは違うので、惑わされてはいけない。③靖国問題は中国が政治の混乱のために利用している。といったことを言われました。そういう中国の脅威(中台紛争問題)に関連して座間への司令部移転が今回テーブルに乗ってきているようです。
日本が空白の10年の間に、必死に成長してきた中国の前に、あいかわらず壁となって横たわる日本が邪魔で仕方がないそうです。
要は日本は郵政民営化などと悠長なことをやっているより、外交にしっかり力を入れなければ、大変なことになる。この無駄な時間こそ国益を損なうということです。

また、後日写真と共にお伝えします。