ドラマから見た社会情勢

今日、日本テレビの「アイシテル」が最終回でした。
すみませんテレビドラマで唯一見ているのがこの番組でついつい書き込みたくなりました。

仕事のことは置いといて…。

ところで、皆さんこのドラマを見たことがありますか?今は「無料ドラマ」と検索サイト出すとで放送済みの番組を見ることができるので
興味のある方はご覧ください。

このドラマの主人公は私立小学校の5年生、核家族で一人っ子、父親は企業戦士、母親は家庭に入り社会とは断絶しておりネットが相談相手のような孤独育児をしている。主人公があるショッキングな出来事で家族との間にきしみが出てくる。でもとても思いやりがあり人の気持ちを察することができる優しいこどもである。
そういう子どもが親切心で知り合った年下の児童の、子どもなら誰でもいう残酷な発言にむかつき、まるでおもちゃを壊すようにその子を殺してしまうというストーリーです。

何より怖いと思ったのは、お母さんが働き(パート)に出て、お父さんは首になった仕事の後見つけた派遣から、人の残業も引き受けるといった仕事ぶりを見込まれ正社員に昇格する、そして一人っ子である主人公に年の離れた弟が生まれるというところで物語が終わるのです。もちろん主人公は命の大切さに気づかされ、被害者家族は赦すということでそれぞれの家庭が前を向いて歩くという重みのあるものです。

でも、この設定ってこれから日本が進んでゆく社会で、これがあるべき理想の家庭像であると暗示したように思うのは私だけでしょうか。

女性が働くことは、これからの日本の将来は労働力人口が減少することが警告され、その穴埋めに今までの家庭に入る女性の就職が期待されています。
また、派遣が大部分を占める社会で頑張れば正社員への道も開かれるかもしれない希望。

政府の少子化政策が全く機能していない現代日本において、一人っ子は人の痛みに気づくことがない危うい存在である。だから子どもの健全育成のためにもう一人産みなさい。年が離れていても兄弟を産むことで、犯罪を犯してしまうかもしれない一人っ子に、命の大切さを教育できるのです。一人っ子のお母さん、子供が人の痛みに気づくようになるためにももう一人産むことが何より大事です。日本の将来のために、せめて2人は産みなさい。そうしないと一人っ子は危険だよ。と言っているようなドラマと取ることができるのではないでしょうか。


穿った見方かもしれないですね。

読売グループの国家再建戦略を、暗にこのドラマで示唆したように思ってしまう私でした。

ティッシュがなければ見れないくらいはまっていたのに、最終回の番組途中に会合から帰って来た夫が「これって要するに一人っ子は問題があるっていうこと?」と吐き捨てて途中で席を外したのですが、そういう見方もあるのかと思いだすとだんだん見方がかわってきました

しかも今日夕方来客があり、その方が「北朝鮮も日本も同じだよね、どの番組がどの政党を支持しているかわかるもんね。悪い情報は流れないし。おかしいと思うことがまかり通る社会になってしまった」と話していかれました。

そうなのかも知れません。

そう考えると政府寄りの日テレの人気ドラマは少子化対策、女性の労働力向上対策、派遣脱出物語なのかも…。

なんて思ったりしませんか?