明日は3月議会最終日

いよいよ、次年度予算の採決、その他議案の議決が行われます。
それぞれの議案に対し、各会派から賛成討論、反対討論がなされ、採決がされます。
私は無会派で一人なのですべてに討論はせず、賛成するべき議案は大会派が賛成討論(振り分けて分担しているようです)をして、同調し起立をします。
反対する場合は反対討論をします。国会ではないので人数で発言時間が限られるとかはなくあくまでも民主的なのですが、多数決で議決される議会において、会議時間の関係上会派ではない場合個人の意見なので自粛しています。
意見書の場合はどうしても発言しなければならない場合は討論をします。

ということで、いざ明日は予算の討論を行います。

これまでの4年間インターに関する政策の不備を理由に反対しています。インターの要不要だけではなく、政策としてどう取り組むかが問題だと思っています。よく議会でのやじで、「インターは必要だ!他市に負担ばかり掛けていいのか!」といわれるのですが、その進め方が間違っていれば、必ず住民との間に確執が生まれます。本来政策をガラス張りにし、どこに予算を配分していくかと、その事業が何のために必要かの論拠がきちんと説明されないと予算は通してはいけないと思います。
極端な例ですが「この商品は絶対にいい、今買わないと損するよ!」の勧誘に乗せられるか、「きちんと製品の説明を受け、その効果を立証した上で購入」するかは生活者にとってとても重要です。よく、市長は本格的な分権時代になる前に都市間競争に負けないようにしなければならないと言われますが、インター作って都市間競争に勝てるならば政策は必要ないでしょ。何をもって都市間競争をするのか。税収減少で住民サービスが低下するなら合併も選択肢にあるのです。昨年度市民満足度調査が行われました。そこで一番の課題は基地問題。そして社会保障制度の充実、生活道路など道路ネットワーク整備です。それらの事業も充実させ、課題を明確にし必要ならインターも作るが本来の姿でしょう。ですから、インターに反対とは言いません。賛成するための政策が不十分なので今は一旦停止し、どのようなまちづくりをするか再度議論し、その上で必要なら必要論を展開していきなさいと主張するのです。第2東名のインター計画が本来あるから、インター必要論はもとから存在するという論拠はおかしいでしょ。国が作るというのにそれに反対なんてできない時代の計画を持ち出すこと自体ナンセンスだと思います。

地域活性化インターの設置要綱では事業主体が地方(この場合神奈川県)であり、幹線道路に接続されれば設置可能です(少し略しています)。県としても寺尾上土棚線(4車線道路)につながれば事業化できます。その上で混雑が起きても、それは次の課題であって、県道に関しては市が県に整備要望していく問題です。混雑解消のため寺尾上土棚線の北進は県に要望していくと副市長の回答がりましたが、現状の道路網で解消されれば(渋滞しても県内他所の渋滞に比べて問題にならない)事業化されません。現に寺尾上土棚線の北進計画は神奈川みちづくり計画(19年度策定)の今後10年間の計画の中に入っていませんので事業化は更に難しいでしょう。
作ったはいいが、地元の交通渋滞対策がしっかりしていない場合をそれを解消するための整備に予算を取られることになるかもしれません。その点でも課題解決がなされていません。

また、上位計画にない施策だから法的根拠もなくおかしいと主張したら、総合計画の後期基本計画に盛り込み(これは議会の議決が必要ない)、政策として不十分と言えば、これから交通マスタープラン、工業、商業、農業マスタープランを計画する予算として20年度に計上されています。
ようやくインターに重心を置いた計画を策定するのです(これからつくることもおかしいのですけど)。すべての条件を照らし合わせ、市民が納得できる状況にならないと賛成はできないと思っています。



国会でも道路特定財源の議論がされています。一般財源化されれば、地方における道路工事の優先順位の見直しもされてくるでしょう。
「あればいい=あったほうがいい」ではないことが当たり前になる時代はもうすぐです。

といった議論を、本来一般質問で詰めるはずだったのですが、インターに関しての質問を行政改革の後にしたためどうしても時間が足りず中途半端に終わってしまいました。
議員になって5年も経ちながら、質問の議論を消化させたいことに固執してしまい、行政改革の手法に納得がいかず議論が平行線になってしまいました。
まあ、そのくらいでいいよ。という議論ならいいのでしょうが、どうしても仕事を評価するだけの事務事業評価で納得していては、本来何のためにこの仕事をしているのか検証していく政策評価にはならないと主張していますので、事務事業評価を今後も継続していくという発言に納得いきませんでした。
政策評価を専門に学んできて、きちんと評価することで税金を適切に使い市民生活を向上させていくことは私の使命と思っています。
市側の四角い頭を丸くすることはとても難しいです。それとも私が行政離れな考えなのか…。
議論の組み立て方をさらに検討していかなければならないと反省しています。

というわけで討論の中で上記について説明し反対討論とする予定です。

おかしいと思ったら意義を唱えないと、所詮何も変わらないと一緒です。そのために議員は22人もいるのだと思っています。