議員の視察

昨日TBSのニュース23で千代田区議会議員による委員会視察での遊戯がトップニュースで流されました。
15年間に7回もの沖縄県視察というのはおかしいし、自由調査と称してゴルフに興じることなど通常あり得ない話です。

綾瀬市議会でも年に一度委員会で各地を視察に行きます。それは、他市の事例がわが市における課題解決につながる場合があるし、机上ではわからない現場の声や取組を視察することで市議会での活動に反映できるからです。

議員になりたての頃は、まず先進事例を学び、不備を探し改善するすべを提案することを重視しておりました。
なので、視察になぜ地方に行く必要があるのかと思ったこともあります。ですがこの4年市川房枝政治セミナーで学びながら地方議員と交流し、大学院でガバナンスを学び、政治はその地域に住む人が幸せを享受できる生活を送ることができるために、公の力で何ができるかを提案するものであると実感しております。
ガバナンスとは統治です。協働につながる、さらなる意識づけが大事です。
自分たちのまちは住む人、働く人でよりよくしていく。それは隣よりいいではなく、自分たちの満足のためです。

その幸せな生活を目指すためには、各地に住む人々の生活から学ぶべきことが沢山あります。
地域の工夫は、行政と住民とのアイデアの共存であったり、綾瀬市では思いつきもしないことだけれど、立派に実践されていることであったり実際に見ることによって得ることが大きいのです。

綾瀬市常任委員会は3つあります。
教育福祉常任委員会。経済建設常任委員会。総務常任委員会
そして特別委員会として基地対策特別委員会があります。
その各委員会ごとに視察が行われています。
毎年視察する必要があるのかどうかなどの議論はあるかもしれませんが、視察自体は何を研究したいかそれぞれ議員が提案し、それを議論し視察の日程を事務方が作るのです。あくまでも研究のためであり、そこに自由散策の時間など一切ありません。
参加する議員も視察なので旅行とは意識が違います。

この千代田区の委員会は特異な事例だと思います。
ニュースキャスターがこれは氷山の一角ではないかという発言をされておりましたが、真面目に市政発展のために視察を行っている議会もあることを知っていただきたいと思った次第です。

11月13日から15日まで私の属する教育福祉常任委員会では広島県廿日市市と、呉市広島市の視察に行きます。
廿日市市では総合福祉会館の視察を行います。どのような形態で運営されているのか、その後の課題を調査してまいります。
呉市では小中一貫校の取り組みです。綾瀬市ではまだ導入されておりませんが、一連の教育改革が進む中で学力強化が謳われおり、一貫した指導も研究が必要です。また、6.3制よりも4.5制で高学年から思春期までの5年を通して同じ環境で学ぶほうが、中一ショックが少なくていいのではないかという研究報告も出ています。実践されている例はあらかじめ調査して知っておくべきだと思います。
そして広島市平和教育についてです。
これは私が提案させていただきました。私自身長崎市の出身で平和教育には力を入れていた市で学んできました。基地のある綾瀬市に住んでいるのだから、平和の大切さを他市よりも学ぶべきだと思います。平和は何もない所にあるのではなく、皆が意識して守っていかないと間違いは誰にでもおこることを歴史から学んだり、今平和の中にいることのできない他国の人を思いやれる心を育む必要があると思います。

視察の報告を含めて市政報告広報誌を作成します。
実りのある視察にしたいと思っております。